2011-04-03
2011-04-03
過越しの福音
四旬節(レント)のまっただなか、「過越しの食事」(ヘブライ語でペサハ)の体験会に参加しました。イエスさまが十字架にかかられたのは、過越しの祭りのときであり、主と弟子たちの最後の晩餐は、まさにこの食事であったと言われています。
「ペサハ」は、神さまがイスラエルの民を奴隷生活から解放された、あの出エジプトの出来事を憶えて感謝する食事です。苦しみを思い出させる苦菜やれんがを思い出させる茶色のもの(りんごとはちみつなどを混ぜた甘いもの)など、象徴的な食べ物が皿に載せられ、その意味を子どもたちに伝えます。途中で4度ぶどう酒を飲み、マッツァーと呼ばれる種なしパン(クラッカーのようなもの)をいただくのですが、このパンに、素晴らしい福音が隠されていました。
3枚のマッツァーがきれいな袋に入っており、そのうち真中の1枚を取りだして半分に割ります。それを砕いて皆でいただくのです。割った残りの半分は別の袋に隠しておいて、食事の最後の方に子どもが探しだすというゲームがあります。見つけられたマッツアーはまた、皆でいただきます。さて、福音、グッドニュースの意味がわかるでしょうか?
父、子、聖霊のうち子の、キリストの身体が砕かれ裂かれるのです。そして葬られ、再びよみがえるのです。ハレルヤ! キリストの身体が裂かれ血が流されたことにより、私たちはいのちを得ました。子羊の血を家の門に塗って、神の使いが過ぎ越されたあの日を想起しながら、主の十字架の恵みを再確認することができました。
「すなわち、主イエスは、引き渡される夜、パンを取り、感謝の祈りをささげてそれを裂き、『これは、あなたがたのためのわたしの体である。わたしの記念としてこのように行いなさい』と言われました。」(コリントⅠ11:23-24)