夢はかなう
夢はかなう
１月末に堺市にあるケアハウス「セットンの家」で研修会がありました。
セットンの家は、一昨年から韓国奨学会という団体に参加して学生たちに奨学金を出しています。その研修が開かれたのです。学生と理事たちが施設の見学をし、セットンの沿革について聞き、そしてそれぞれの感想や抱負を分かち合う時間を持ちました。
セットンの家は、私たちの教会の女性たち（在日基督教会全国女性連合会）が始めた事業です。
もともとは引退した女性伝道師が帰る場所も住む家もないので、日本で苦労をされた方のためのホームを作ろうという構想があったそうです。そしてそれは、女性たち４0名の韓国研修旅行の船上で、1人1万円ずつ出し合ったわずか40万円からスタートしたといいます。女性の社会進出などまだまだ夢物語だった1955年に、彼女たちは正規式にこのことを決議したのです。
「女に何ができる」と高みの見物の男性陣を尻目に、女性たちは血のにじむ努力で資金を集め、手弁当で日参しながら、社会福祉法人の取得と「セットンの家」建設と開設にまでこぎつけたのです。
どんなに苦しくても、先が見えなくても、実現するまで決してあきらめない在日一世の女性たちの団結力と祈りの力が、豊かな実を実らせました。
「夢を実現する方法はたった一つ。あきらめないことだ」とはよく聞くことばです。あきらめなければ実現する。当たり前のことですが、私たちは多くのことを放棄し、適当にお茶を濁しつつ生きているのではないでしょうか。
主にあって夢を抱きましょう。今年、あなたの夢が実現へと確実に歩を進めることができますように。
「そこで、わたしは言っておく。求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。」（ルカ11:9）
