美しいハーモニー
美しいハーモニー
関聖連（関西地方教会聖歌隊連合会）が創立30周年を迎え、復活節の午後、記念礼拝と集会を持ちました。関西地方会の諸行事の際には、洗練された美しいハーモニーを聴かせてくれる聖歌隊です。
30年の歩みを振り返る映像のなかに、あの方この方の若い頃の姿を発見して笑いが漏れたりもしました。
30年前というと、ちょうど指紋押捺拒否運動が全国展開され、私たちの在日大韓基督教会も日本のキリスト者や世界の教会と連帯しながら全力を傾けていた頃。私が押捺拒否をして豊中市から告発され、裁判で闘うのか罰金を払うのかで悩んでいたのもこの頃です。
そのような流れの中で、伝道の働きを後押ししようという目的で結成されたのだそうです。メンバーは今の2倍3倍もおられ、教会音楽研修会やホールを借りてのコンサートなど、今思えばすごいとしか言いようのないエネルギーにあふれていました。今、同じことができるかといえば難しいかもしれません。
私たちの教会も、32年前に創立され、教会の建物もない、教会員も牧師家族と学生数名という中で始められ、土地と建物が与えられ2回の増改築を経て現在に至っています。今、同じことをせよと言われても、ごめんなさいできませんとしか言えません。
けれどももっとすごいと思うのは、30年間変わらずにこの活動を継続してきた方々がおられるということです。20代だったメンバーは50代になり、30代の方は60代になり、それでも歌い続けている。最盛期も苦しい時期もすべて経験して今がある。
私たちのそれぞれの歩みにも歴史があります。エネルギーいっぱいで物事がうまくいく時もあれば、そうではない時期もあります。しかし、主が与えてくださった場所、環境で精一杯今の働きに尽力していくなら、必ず美しい花を咲かせ、人々を魅了するハーモニーを奏でることができると信じます。
「主の慈しみに生きる人は栄光に輝き、喜び勇み／伏していても喜びの声をあげる」（詩篇149:5）
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