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半世紀

半世紀

斑入りポーチュラカ

 朴昌煥牧師の召天7年を記念して、遠く屋久島からH先生を迎えることができたことを、主に感謝します。

 朴牧師と先生との出会いは、今から53年前、半世紀もさかのぼります。神学校を卒業して結婚したばかりの伝道者夫妻は、最初の任地である屋久島に赴きます。島にはわずか半年しか滞在しなかったのですが、忘れることのできない場所となりました。
 そこで出会った靴職人のH青年に福音を語り、彼が救われて洗礼を受け、後に牧師となって島で唯一のキリスト教会を40年以上守ってきました。

 島を離れてから長い年月が流れ、ある修養会で二人は再会。必ず行くからと約束しましたが、牧師家計に余裕はなく、なかなか実現しないままでした。
 歳月が流れて、70歳の記念にと娘たちから航空券が贈られ、やっと約束を果たすことができました。その時、病気で若くして天に召された夫人の記念会を1度もしたことがないというH先生に、朴牧師は「証しのチャンスだからぜひ」とすすめ、島の教会初のビッグイベントが企画されました。はっぱをかけた者の責任として、島を再訪したことは言うまでもありません。

 このH先生のおかげで、私は何度励まされたかわかりません。若くして妻を天に送り、ガソリンスタンドでアルバイトをしながら教会を支え、2歳を筆頭に5人のお子さんを育てあげたH先生を思うと、私の悩みはなんてちっぽけなんだろうと思ってまた立ち上がることができるのです。

 H先生は、今回招かれたことで、まだまだ主のためにあちこちに出かけて証しをしなければと勇気を得たと言ってくださいました。 半世紀も前の出会いが、主にあって互いに益となり、用いられていることをおぼえ、主の御名をあがめます!

「だから、憐れみを受け、恵みにあずかって、時宜にかなった助けをいただくために、大胆に恵みの座に近づこうではありませんか」(ヘブライ4:15)


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