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平和の使者

平和の使者

希望のナビ(蝶)の形のメッセージカードで埋められた外壁

 ソウル市麻浦区にある「戦争と女性の人権博物館」に行ってきました。2012年5月にオープンし、日本軍「慰安婦」の歩んできた抑圧の歴史、20年以上続いてきた名誉回復の活動、世界各国の紛争で女性や子どもの人権が侵害されている実態を示す資料も展示しています。

 住宅街の中にひっそりと建つ博物館は、ハルモニたちの歩んできた暗い青春を来館者がひと時の間追体験できるよう、まず地下の展示へと導きます。若い日に騙されて連れていかれた先が「慰安所」であったという証言のビデオを観た後、狭い空間をのぞくと、左には若いころのハルモニたちの姿、右側には年老いて深い皺が刻まれた現在の姿が映しだされ、砂利が敷かれた路上には元「慰安婦」の靴がありました。
 2階展示室には慰安所の写真、配布された「慰安券」や兵士が慰安所へ行ったと記す日記など、たくさんの歴史資料が残され、1991年に最初に名乗り出た金学順ハルモニをはじめとする証言者たちの膨大なビデオ、手記、新聞記事などの資料が展示されています。
 
 今でも2分に1人の子どもが紛争のために死亡していると言われます。歴史の負の部分を隠蔽しようとするなら、必ず同じ悲劇が起こります。
 ハルモニたちは補償金がほしくて証言をし、デモをしているのではありません。その証拠に将来、日本政府からの補償金を受け取ったなら、それをコンゴの内戦中にレイプされ傷ついた女性たちのために使ってほしいと遺言を残しており、保障問題が解決していない現在は、民間からの募金をもとに「ナビ(蝶)基金」が作られました。
 
 長年誰にも話すことなく心の奥底にとどめてきた辛い事実を、人間が人間を奴隷とするようなことが二度とあってはならないと、平和のために立ち上がったハルモニたち。一日でも早く謝罪と補償が日本政府からなされることを願い、私たちもその「平和の使者」の姿にならいたいと思います。

「あなたがたに平和があるように。父がわたしをお遣わしになったように、わたしもあなたがたを遣わす」(ヨハネ20:21)


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