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講演「生きる力をつける処方箋」より

講演「生きる力をつける処方箋」より

神戸花鳥園にて

 精神科医の香山リカ先生の講演を聞きました。とてもわかりやすいお話でしたので、要約してお伝えします。
☆☆☆
 日本と韓国は先進国の中でも、自殺率がずば抜けて高い国です。そして若年層の死因のトップが自殺である、というのも他の先進国にはない現象です。その要因というのはひとことでは言えない、いろいろな要素があるのでしょうが、一つにはとても真面目で自分を責める傾向にある国民性が起因していると考えられます。よく聞かれる「自己責任」ということです。
 確かに振り込め詐欺や、食品の偽装やいろいろな悪いニュースが聞かれる昨今、ある程度は知恵をもって自分で自分の身を守るようにしないと、大変な目に遭います。しかし、あらゆること、あらゆる人を疑ってかかるというのも大変ストレスフルな生き方となります。
 
 こんな時代を生きている私たちが、1週間無事に生き延びるということだけでも、普通のことではないのです。今日も1日仕事をし、出かけて帰って来て無事に夜を迎えられた。それを1週間続けた、ということだけでも普通ではありません。だからせめて自分ぐらいはそのことを、よくやったとほめてあげてもよいのではないでしょうか。
 
 また、自殺率を減らすためにどうすればよいのか、どんな予防策があるのかとよく聞かれることがありますが、特効薬や魔法の言葉のようなものはありません。
 あるとすれば、それは私たちが少しでも自分をケアーして心の余裕を持つことです。心にゆとりがあれば、出会った人にちょっと優しい声をかけたり、笑顔であいさつしたりできるかもしれません。そしてそういう小さな出来事こそが、誰かの心の支えとなり、誰かを救うことになるのではないでしょうか。

2014.3.21全国教会女性連合会聖書セミナー講演内容を要約

「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」(マタイ22:39,新改訳聖書)


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