一期一会
一期一会
つい最近、知人が急性したと聞きました。といってもたった一度お会いしただけなのですが、とてもお元気そうに見え、再会を楽しみにしていたので、突然のことに驚きました。あの時の会話は、一度きりのチャンスだったのだと改めて思います。本当は、どの人とのどの時間もそうなのですが。
たった一度きりでも、心が通い合うような出会いもあります。先日、ある方とうれしい再会をしました。今年1月に初めてお会いして以来です。それでもお互いの近況をどこかで聞いたり、それぞれが関心をもって取り組んで来たことを何らかの形で知る機会があったりして、ますます尊敬の念をもって、いつかゆっくりお話ししたいなと思っていたのです。約束をしていたわけではなかったのですが、その日はタイミングがよく、一緒に食事をすることができました。心の通じ合う方との時間はなんと心を豊かにするのでしょう。
一方、四六時中顔を突き合わせている人がいます。あるいは、ほとんど家族と同じぐらい頻繁に会う人もいます。気ごころをゆるした人との間柄には、遠慮や緊張感がなく、安心といえばそうですが、時には我が出たりことばがきつくなったりもします。
相手を思うがゆえのこちらの言動が、むこうには迷惑だったり、過剰だったり、その反対のこともあります。まあいいか、いつでも会えるからという気のゆるみがあるのかもしれません。
でも、その人とだって、いつまで一緒にいられるかはわかりません。イエスさまは三年半という短い公生涯を過ごされる間、いつも別れを意識しておられたのでしょうか。
出会いと別れ。2014年もあと3ヵ月残すばかりとなりました。与えられているチャンス、時間、尊い出会いを大切にしながら過ごしたいと思います。
「主を尋ね求めよ、見いだしうるときに。呼び求めよ、近くにいますうちに」(イザヤ55:6)
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