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アジアの風② 痛みを知る人

アジアの風② 痛みを知る人

プルメリア

 ルームメイトのFさんを通じて知ったパプアのことを紹介します。彼女は自己紹介のとき、西パプア出身と言いました。パプアニューギニアというと「地上最後の楽園」と言われる美しい南の島を連想します。しかし、西パプアはインドネシアに属する一つの州だということを初めて知りました。
 悲劇は植民地時代、1800年代半ばにさかのぼります。西半分をオランダが、東半分をドイツとイギリスが占領し統治したのです。その後、一時独立が認められましたが、インドネシアが侵攻し、1964年には併合されたのです。「64年以降、私たちは幸せじゃなかった」とFさんは言います。東側は1975年にパプアニューギニア共和国として独立しました。
 Fさんと他のインドネシア人とは、言葉が通じます。けれども、彼らは明らかに異なる人種なのです。実に200以上の部族からなる多様な国とはいえ、インドネシア人は東洋系の顔立ちです。一方、パプア人はフィージーやサモアなどと同じポリネシアン系で、文化も外見もまったく違うのです。
 同じ国に属していながら、インドネシア人はパプア人を蔑むのだそうです。彼らは運動能力が高くサッカーなどの試合で活躍しますが、観衆は手を叩いて汚いヤジを飛ばすと言います。
  
 政治のかけひきによってひとつの国、民族が二分されてしまい、長年他国に統治されていることに、分断の悲しみと危機のさなかにある朝鮮半島を思いました。また、大国の都合によって動かされ不利益をこうむり補償もされないことに、涙と血の汗の闘いの中にある沖縄を思わずにいられませんでした。
 辺野古の話をすると、Fさんはいたく関心を寄せてうなずいてくれました。痛みを知る少数者として、女性として連帯していきたいと思っています。   

(たぶん、つづく……)

「悲しむ人々は、幸いである、/その人たちは慰められる」(マタイ5:4)

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