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本質を見極める①

本質を見極める①

少しずつ色づいていくプラタナスは見ていて飽きません。ボンボリのような実もかわいいし、静かで力強くとてもロマンチックです。

◆家事ハラ
興味深い新聞記事を読みました。住宅メーカーが「妻の家事ハラ白書」という動画をCMやサイトで流したところ、大きな反響があったそうです。皿洗いをしたら「ありがとう。もう一度洗っとくね」掃除をしたら「早かったね。ちゃんとやった?」。妻のダメ出しによって、夫が家事から遠ざかるというものです。
反響は、同じような経験がある、頭にくるのでもう家事はしないなど、男性からの共感が多数。一方、女性を中心に、家事を手伝うという意識がそもそも問題だ、などの批判があったそうです。
「家事ハラ」ということばは昨年すでに『家事労働ハラスメント』(竹信三恵子著、岩波新書)に出ており、その意味は、日常生活に欠かせないものである家事労働が軽視され、その担い手が十分外で働けなくなり、経済力や発言力を奪われることです。共働きであっても家事はほとんどの家庭で、女性が大部分を担っているのです。ほんの少し手伝ってダメ出しをされたからといって、被害者面するのはなんという勘違いでしょうか。
◆臭いものにはふた!
この記事を読んで思い出したことがあります。ある公の場でセクシュアル・ハラスメント発言があり、そこにいた女性は全員むっとしました。その場で指摘できればよかったのですが、いやな雰囲気のまま終了しました。
後日、女性数名から問題提起がなされました。その時の男性陣の慌てふためきようは、ちょっとした見ものでした。絵に描いたように、臭いものにふたをしようとするのです。
そして、いやな思いをした女性たちが問題発言者の「名誉を傷つける悪い女たち」になり、発言者は「つるし上げられたかわいそうな被害者」という構図が、あっという間に出来上がったのです。
何とも驚きました。そしてああ、現実はこうなのだと悟りました。ジェンダーの問題に限ったことではありません。いつでも大多数の人は強い者の味方になってしまうことを、弱い者の声や権利はかき消され、奪われてしまうことを覚えておきたいのです。寄留者や孤児、寡婦を虐げてはならないとのみことば(エレミヤ22:3)を心に留めておきたいのです。

部落解放センター『良き日のために』04号掲載(2回に分けて紹介します)

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