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ひこばえ③南三陸町と石巻市にて

ひこばえ③南三陸町と石巻市にて

「ホテル観洋」の窓から撮影。海が荒れています

 3日目は、津波の被害が最も甚大だった岩手県の南三陸町と石巻市を視察しました。前日から町で唯一残った施設「ホテル観洋」に宿泊。名前の通り海岸壁に立っており、ちょうど台風が来ていたため、荒れ狂う波頭を見ながら、この地域の方々の体験された恐怖を思いました。

 台風一過、朝出かけるころには晴れ間が見えたのですが、大雨のため一部が通行止めになっていました。地震以来、道路が1メートル以上陥没しているため、雨が少し降るとすぐに冠水してしまうそうです。水浸しの道路を、観光バスで進んで行きます。

 住民の大半が行方不明となった同町で、防災センターの屋上に上りアンテナにつかまっていた町長さんと数名が助かったというニュースは、皆さんも記憶されていることでしょう。
 鉄骨だけ残った防災センターの小ささに驚きました。また、高台にある老人ホームに多くの人が避難しましたが、そこさえも波に飲まれてしまい、多数の方が犠牲となりました。石巻市では、児童70名が犠牲となった小学校跡を訪れました。建物が崩壊する恐れがあり、今は遺族でさえ、中に入ることはできません。

 土台だけになった駅舎の跡、住宅の跡、積み上げられた瓦礫を目の当たりにし、自然の脅威の前には全く無力だということを痛感させられました。無力ではありますが、同時に与えられた尊いいのちをつないでいく使命も私たちには与えられています。

 案内してくださったのは、地元のNPOの方で、外国人被災者支援の活動をしておられます。「ケセン語教室」の場所を見せていただきました。外国から嫁いで東北で生活する女性たちが、ケセン語(気仙沼の方言)を含めた日本語だけでなく、地元の風習、文化も学べるようにと始められました。教室には、カトリックの司祭さんが来られ、ミサも行われるそうです。

 主の慰めと癒しを祈ると同時に、この地の痛みを自分のものとして覚えていきたいと心から願っています。

「キリストの苦しみが満ちあふれてわたしたちにも及んでいるのと同じように、わたしたちの受ける慰めもキリストによって満ちあふれているからです」(Ⅱコリント1:5)


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