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2冊のファイル

2冊のファイル

アイビー

 めったに開くことのない雑誌のファイルが2冊あります。ひとつはキリスト教出版社から出された月刊誌で、もうひとつは教会から発行された季刊誌。前者は20代のころ東京で、後者は30代のころ四国で編集部員として関わりました。どちらも数は少なくとも熱烈な読者がおり、反響はよく、編集部は活気に溢れていました。

 ちょうどバブルの頃に大学を出て出版社に入社したので、社員も多く、デザイナー、営業、編集者それぞれに仕事は細分化され、互いに切磋琢磨しながら、家族のように和気あいあいとして一つのものを産み出す喜びがありました。それだけに休刊になるときは悲しくて寂しくて、心にぽっかり穴があいたような気がしました。まさかもう一度同じ経験をするとは、しかも献身してから雑誌を創刊するとは思いもしませんでしたが、不思議な運びとなりました。

 編集部は教会の事務所。デザイナーなど専門家もおらず、通常はMacで専用のソフトを使って行われるところをWindowsのWordで作ってしまうという考えられないやり方でした。お金をかけずに、今あるものでやれるだけやってみよう。それが発案者、M先生の考えでした。

 今は幻となってしまい、わずか数年で消えてしまった二つの雑誌。手前味噌になりますが、キリスト教の若者文化に小さな一石を投じることはできたのではないでしょうか。関わったスタッフはそれぞれ、今もいろいろな形で主に仕え、よい働きをしています。涙と汗と、ときには徹夜をしながらの労苦は決して無駄にはならず、血となり肉となっているのだと、懐かしい紙面をめくりながら感慨にふけりました。

 いろいろな方法で、主は私たちを鍛えてくださいます。うまくいったことも、そうでなかったことも。喜ばしいことも、そうではないことも。今年は、どんなトレーニングが待っているのでしょうか。

「さて、大きな家には金や銀の器だけではなく、木や土の器もあります。一方は貴いことに、他方は普通のことに用いられます。だから、今述べた諸悪から自分を清める人は、貴いことに用いられる器になり、聖なるもの、主人に役立つもの、あらゆる善い業のために備えられたものとなるのです」(テモテⅡ2:20-21)


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