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先進国と途上国のはざま

先進国と途上国のはざま

ビオラ
 
 韓国での船舶事故から10日が過ぎ、いまだ行方不明者の捜索が続けられています。高校生を失った親の心情はいかばかりでしょうか。主のなぐさめを心より祈ります。
 調査が進められ、原因が少しずつ明らかになっています。ある韓国紙は「わが国はいまだ三流国家」だと記したとのこと。百貨店が崩れたり、リゾート施設の天井が落ちたりと、先進国では考えられないような大きな事故が過去にも起こっています。違法な建築、安全性を度外視したやり方がまかり通る裏には金銭のやり取りがあるはずです。真に人を大切にし、安心できる社会、まことの先進国となってほしいものです。

 先進国といえば、その国のトイレをみれば文化水準がわかると言われます。先日、インドのトイレ事情についての記事を読みました。ずいぶん前になりますが、1週間ほど訪れた国でもありますので、関心をもって読みました。
 経済的には急成長している国ですが、トイレ事情はとても大変。ホテルや友人の家ならよいものの、他の建物では決してトイレを使ってはいけない、と言われるほどです。それでも、数週間の旅行者ならば笑い話で済みますが、深刻なのは住民、特に子どもたちです。

 トイレの問題は衛生問題であり、いのちの問題にも直結しています。私たちにとっては、きれいなトイレは常識ですが、インドなど途上国の人たちにはそうではなく、世界では11億人、3人に1人が野外で用を足しており、深刻な問題です。
 途上国が経済成長を遂げているといっても、一部のお金持ちが利益を得ているだけで、一般の子どもたちの大半がもともと栄養失調です。細菌やウィルスに弱く、下痢をおこしていのちを落とす子どもたちが1日1600人もいるそうです。学校に通っていてもプライバシーの守られるトイレがないため、女の子は学校を休み、やめてしまうこともあるそうです。思春期の女の子がそのために学校にいけないなんて、赤ちゃんが下痢のためにいのちを落とすなんて、あんまりな話ですが、でもそれが現実。ユニセフは2015年までにすべての学校にトイレと手洗い場を設置することを目標としています。

 発展しているように見える国の陰にはいろいろな問題があります。幸せそうに見える人の影にも、いろいろな悩みがあります。私たちの周囲にはまだまだ、知らなければならないことが山積みです。自分の小さな幸せに満足するのではなく、ちょっと周りに目を向けてみるなら、私が手をさしのべたり、祈りの応援をしたりする、隣人が見えてくるのではないでしょうか。

参考:ユニセフ「世界トイレの日プロジェクト」

「では、わたしの隣人とはだれですか」(ルカ10:29)


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