在日大韓基督教会・豊中第一復興教会ようこそ! あなたの訪問を心から歓迎いたします。 환영합니다!

アイヌ博物館を訪ねて

アイヌ博物館を訪ねて

アイヌ文様は衣服だけでなく生活用具にももちいられているそうです。渦巻きととげのような形の組み合わせで、川や風の流れなどからデザインされたということです

 先月、北海道に行った際に「二風谷アイヌ文化博物館」を見てきました。小さいけれど、重要民俗文化財であるアイヌの文化、生活用具などが展示され、文化や歴史がよくわかるようになっていました。
 農具や狩猟の道具、工芸品などを見て回りながら、アイヌの人たちが自然と調和し、その恵みを大切にしながら生きてきたことがよくわかりました。宗教儀礼のための道具もいろいろとありました。人々は、動植物はもちろんのこと、海にも山にも、川にも、この世に存在するものすべてに魂が宿っていると考えたそうです。

 冬の厳しい生活を乗り切るため、熊は貴重なタンパク源でした。毛皮もとれるし、おいしい肉を食べられます。熊はありがたい神と考えたそうです。ですから殺して食べるときには、頭がい骨を祭壇に祀ってたくさんの供物をして感謝をあらわし、丁寧にあの世へと見送ったそうです。
 いのちを無駄にせず、畏敬の念を払うということは本当にすばらしいと思いますし、見習うことが多いです。ところが、彼らは北海道の先住民なのに、後からやって来た人たちから「未開の民族」として差別され、追いやられた悲しい歴史があるのです。

 在日コリアンが同じマイノリティー(少数者)として、疎外されてきた人たちと連帯し、差別のない世界をつくるために、祈りと力を合わせていくことは、小さき者の友となられた主イエスにならう生き方であり、神から与えられた使命ではないかと思います。

 10年ほど前でしょうか、アボジも北海道で被差別者会議が開かれたときに出席し、その足で同博物館に立ち寄り、喜んで見学したということです。
 今年の11月に20年に1度の「マイノリティー問題と宣教国際会議」が東京で開催されることになり、その実行委員のひとりになりました。アボジが参加した被差別者会議は、20年前のこの国際会議の実だということを知り、不思議なつながりを感じました。
 日本の政治状況に翻弄され今も痛めつけられている沖縄の人たちや、いまだになくらならない偏見と闘う被差別部落の人たち、抑圧された人たちの問題に心を寄せる人たちとともに、平和な社会の実現のために力を合わせたいと思います。

「あなたは寄留者を虐げてはならない。あなたたちは寄留者の気持を知っている。あなたたちは、エジプトの国で寄留者であったからである」(出エ23:9)

コメント


認証コード2635

コメントは管理者の承認後に表示されます。

powered by HAIK 7.3.7
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional