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父の家に

父の家に

ヒラドツツジ

 オモニ(母親)の人生というものは、与える人生です。夫に子どもに尽くして時間を使い、知恵を使い、また身体も使います。現代人の感覚なら、誰であっても何か楽しみや趣味など、自分の時間を大切にしようと考えます。
 しかし、戦争や終戦後の混乱を切り抜け、ひたすら生きてきた1世オモニたちにはそんなものはなかったと思います。その中で、唯一の神さま、ハナニムに出会ったことは故人にとって大きな喜びであったことを感謝します。

「父の家」というのは、私たちのこの肉体を離れたとき、新しいからだ、永遠の住みかが備えられているということです。
 私たちの人生には限りがあります。そのことを聖書は「地上の住みかである幕屋」、つまり仮住まいのテントのようなものだといっています。テントは耐久性がなく、永遠にはもちません。しかし、地上の生涯を終えたとき、永遠の住みかがキリストによって用意されているのです。

 この頃、「終活」ということがよく言われます。自分の最期をどのように迎えるかということです。実は故人も終活をしておられました。ちゃんと備えをしておられました。私たちがもし、自分がどこへ行くのかを知らなければ、死期が近づいたとき、どれほど不安でしょうか。
 しかし、故人は行き先を知っておられました。早くからキリストの花嫁として、お別れの日に着る美しいチマチョゴリを用意されていました。そして最期まで生きる意欲をもっておられました。
「よく死ぬことはよく生きることだ」というジャーナリストの千葉敦子さんのことばを思い出します。

 故人がご家族に遺したすばらしい遺産があります。それは消えて亡くならない、朽ち果てない遺産、信仰です。多くの方の祈りによってご家族に信仰の種がまかれました。その遺産を受け継がれますよう切に祈ります。

「わたしの父の家には住む所がたくさんある。もしなければ、あなたがたのために場所を用意しに行くと言ったであろうか」(ヨハネ14:2)

2015年5月7日告別式説教要約

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