真実なる方
真実なる方
父、朴昌煥牧師が召天して6年になりました。近頃、頭が回らないぐらいのスケジュールに忙殺され、感慨にふける間もありませんでした。それでも、桜やハナミズキなどを見ると、アボジを思い出します。
かなり弱ってはいましたが、寝てばかりなので気分転換にと、車椅子で公園に散歩に連れ出したことがあります。まだ桜のつぼみは固かったものの、いろいろな花が咲いており、春の兆しを感じました。春まで、私の牧師按手式や就任式までは無理かもしれない、そう思って胸が締め付けられたのを覚えています。
後ろを振り返る間もなかったような、無我夢中で走ってきた6年でした。しかし、主は真実な方だということを確かに告白することができます。
癌の末期であることがわかって緊急手術をすることになり、教会員はもちろん、連絡できる限りの方に祈っていただきました。神学校の先輩であり、恩師でもあるF先生は電話口で大きな声で祈り「どんなことがあっても絶対に大丈夫や」と励ましてくださいました。自らも牧師であった父親を突然の病で失い、その後教会の大きな変革を乗り越えて来られた先生のことばには重みがありました。
讃頌歌447番「오 신실하신 주」 (まことなる主/「父の神の真実」=リビングプレイズ、Great Is Thy Faithfulness)が大好きです。真実なる神さまは、常にともにおられるので恐れる必要はなく、主の愛に私たちは守ら支えられています。
6年前のことを思い起こしながら、これからも一歩一歩、手をとって導いてくださる主の真実を覚えて、心から御名をほめたたえます!
まことなる主 わが父よ ともにいまし 恐れず
われをまもる その愛は 昨日今日も 変わらず
まことの主よ まことの主よ 日ごとめぐみくださる
日々の糧かを あたえます まことの神 わが主よ
(在日大韓基督教会讃頌歌委員会新訳)
「主の慈しみは決して絶えない。主の憐れみは決して尽きない。
それは朝ごとに新たになる。『あなたの真実はそれほど深い』」(哀歌3:22-23)