やわらかい心
やわらかい心
関西地方会女性部の部長さんに乞われて、役員を対象にPC教室を開くことになりました。PCがすべてではありませんし、手書き文字の良さもあります。しかし、いまどき自分で報告書を打てない、メールを送受信できないというのは、仕事上とても不便です。
この度部長さんが「絶対しないとだめ！」と強くはっぱをかけて、お姉さんたちが一大決心。新しいPCを買った人、家族に専用機をもらった人、いろいろです。
生徒は平均年齢60ン歳の７名、そのうち中級者が2名、初心者が5名。いったいどうなるのかわからないままの第１回目は、まずは電源を入れてワードを立ち上げる、閉じる、電源を切る、というところから。初めてのことに挑戦する興奮と喜びで、皆、テンションが上がって大騒ぎでした。あっちこっちからヘルプの声があがり、使用されているノートPCの機種も違うため頭が爆発しそうになりましたが、2回目は各自がある程度打つ練習をされたようで、少しスムーズになりました。
時間とお金が十分あれば、本格的に教室に通った方が基礎からきちんと学べてプラスになるかもしれません。しかし、なにしろ皆さん忙しいのです。超特急で必要最低限のことだけ学んで、ともかく使えるようにならなければなりません。趣味でインターネットを楽しんだり、年賀状を作ったりするのは、二の次です。
それにしても愉快なのは、皆さんの明るさと前向きな姿勢です。短い文章を打つたびに、ワーッと歓声が上がります。
考えてみたら、小さい頃はこうだったのだとハッとさせられました。靴がはけた、ボタンが留められた、ひらがなが読めた。一つ一つが大事件であり、感動の連続でした。大人になるとどうしても新鮮な喜びや感謝を忘れがちになります。
硬くなった頭と心を柔らかくするために、素直な心で主に仕えるために、新しいことへの挑戦はとても素敵な刺激です。お姉さんたちに脱帽！
「わたしはお前たちに新しい心を与え、お前たちの中に新しい霊を置く。わたしはお前たちの体から石の心を取り除き、肉の心を与える」（エゼキエル36:26）
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