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自由への闘い

自由への闘い

ヒヤシンス

 映画『SAYAMA見えない手錠をはずすまで』を観ました。これは1963年に埼玉県狭山市で起こった女子高校生誘拐殺人事件(狭山事件)の犯人とされ、今も冤罪と戦う石川一雄さんのドキュメンタリー映画です。
 事件のドキュメンタリーというと、説明の多い硬いものをイメージしがちですが、この作品はほのぼのとした夫婦の日常をベースにしています。在日の映画監督、金聖雄さんが3年前、石川さんと知り合い「この人はやっていない」と直感。事件に興味のない人にも観てもらい関心をもってもらいたいと製作費などのめどのないまま、カメラを回し始めたそうです。

 早朝の町、狭山市をランニングする74歳(現在は75歳)の石川さんの姿から始まり、夫婦の食事風景、夫の散髪をする妻など、ごく普通のどこにでもいそうな夫婦の日常生活が映し出されます。
 しかし彼らは決して、普通の夫婦ではありません。石川さんは被害者とは面識もなく、決定的な証拠もないまま、24歳のとき別件で逮捕され、1ヵ月にわたる取り調べの中でウソの自白書を書かされたまま、殺人犯のレッテルを貼られ、拘留され続けたのです。早智子さんとは1994年に石川さんが仮出所した次の年に後に結婚しました。
 夫婦は一歩外へ出ると、支援者ともに闘う日々です。ビラを配り、スピーカーを持って「私は無実です」と訴え続けています。同じころ刑務所で青春時代を過ごした仲間のうち何人かは、冤罪が晴れて無罪となりました。この時の一雄さんはちょっと複雑な表情でした。石川さんは被差別部落の出身であり、この事件の背後に部落差別が大きく関わっているのです。

 無実の罪を被せられて50年。1人の人の尊い人生を踏みにじることが黙認されるなら、日本の良心はどうなっていくのでしょうか。私たちのために罪を被せられ十字架にかけられたキリストの姿を強く思い起こしました。

「この自由を得させるために、キリストはわたしたちを自由の身にしてくださったのです。だから、しっかりしなさい。奴隷の軛に二度とつながれてはなりません」(ガラテヤ5:1)


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