女性のエンパワーメント
女性のエンパワーメント
先週に引き続き、聖書セミナーでの講演内容を要約してお伝えします。心のケアー公開講座「女性のエンパワーメントと女性会の展望」、梁陽日さん(立命館大学生存学研究センター)のお話しです。
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私たちは在日韓国人として、また女性として社会の中でマイノリティー(少数者)の立場に置かれています。「こうあらねば」というものにしばられて、教会生活にも心からの安らぎが見いだせないのではないでしょうか。
しかし、私たちには神様によって造られた存在ですから、もともとエンパワーメント、生きる力が備わっています。あなたは朝、起きたら何をしますか。顔を洗って歯を磨きますね。でもそれは自然にできたことではなく、親から教えられて身についた習慣です。自分自身を大切にすることというのも、コツコツと身に着けていくものです。「自分」という人生の主人公になるために、自分が大切な存在であることを実践する練習や、実現するための生きる力を身につけることが大切です。
本来の私たちには、多くの可能性や能力、個性、美、感性、生命力などが備わっており、それらは受容や共感、肯定的なことばなどによってぐんぐんと引き出され大きくなっていきます。反対に差別や無視されること、暴力、人との比較など多くの否定的なメッセージを受けると、私たちの内にあるすばらしいエンパワーメントはぐっとしぼんでいってしまいます。
まずは自分が弱くてもいいんだ、カッコ悪くてもいいんだ、一生懸命に生きているんだから、デコボコがあり、汚れもあり、みっともないところもある。そういう者なんだということを認めることです。弱いことは決して恥ずかしいことではありません。
女性の皆さん、あなたの可能性、エンパワーメントを互いに引き出し大きく広げていきましょう。
2014.3.21全国教会女性連合会聖書セミナー講演内容を要約
「神はお造りになったすべてのものを御覧になった。見よ、それは極めて良かった」(創世記1:31)
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