アジアの平和②~大切な記憶~
アジアの平和②~大切な記憶~
ソウルでの会議での講演の内容を分かち合いたいと思います。「東北アジアの平和・地域共存と繁栄構想:日本と韓国の役割」というタイトルで政治学者の講演がありました。現在の世界の動きが俯瞰できるようなすばらしい内容でした。ポイントをものすごく簡潔にですが、まとめてみました。
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戦後70年を迎え、世界のあちこちで行事が開かれていますが、朝鮮半島はまだ戦争中であり、日本の沖縄はいまだ基地問題が人々を苦しめ傷つけています。私たちは何を記憶しておくべきなのでしょうか。
韓国は終戦と解放を同時に経験し、日本もまた終戦と同時に民主主義国家への歩みを開始しました。帝国主義から民主主義への歩みを終戦と同時に開始した国はアジアでは他にはありません。戦争の経験を負の記憶として抹消するのではなく、新しい未来をデザインするために活用しなければなりません。アジアの平和のためには、韓国と日本が手を携え、リーダーシップを発揮しなければなりません。
帝国主義、大国であるアメリカと中国は北朝鮮を押さえつけ、排除しようとしています。私たち韓国と日本がどのように北朝鮮を抱いてけるのかが問われています。韓日が手を結ぶということは、すなわち世界の中心軸を変えること、帝国主義の否定なのです。
国家は暴力性をはらんでいます。朝鮮半島の南北分断にしろ、済州4・3事件にしろ、国家主義のゆえに暴力が正当化されてしまうのです。
憲法9条は特に、平和国家、市民国家の構築のために重要な役割を果たします。最後に新しい時代を築くことができるのは、知識そして宗教の力です。私たちの姿勢が問われています。
李ギホ教授(韓神大学校)講演より
http://www.hankookilbo.com/v/13cd8ea679554d1083ff994166b6c7c0