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幸せな人

幸せな人

ムラサキバレンギク,紫馬廉菊

主はあなたを助ける盾/剣が襲うときのあなたの力。
敵はあなたに屈し/あなたは彼らの背を踏みつける。
(申命記33:29)


 9月末から公開された映画『夜間もやっている保育園』の監督の話を読みました。

 現在、夜間のシフトで働く人は労働者の4分の1ほどもいるそうです。けれども、全国で認可された夜間保育園は80ヵ所だけ、24時間の宿泊保育ができるところはわずか4園だけだそうです。

 でも、正直言うと24時間、宿泊までできる保育園があることも知りませんでした。

 子どもを預けているのはさまざまな職種で残業や夜間のシフトのある人たちですが、子どもを思うごく普通の親であること。夜間保育といっても特別なことをしているのではなく、むしろ規則正しく生活し、夜は9時には就寝して静かに過ごしていることを監督は描きたかったそうです。

 子どもを夜まで預けるなんて、宿泊させるなんてかわいそうだとかいろいろ批判や偏見があるそうです。両親そろって、あるいはシングルマザーで深夜まで働かないと成り立たない生活。それを放置する社会と子どもを取り巻く環境………。さまざまなことを考えさせられました。

 しかし、何よりも親にとっては子どもが、子どもにとっては親が大切な存在であり、かけがえのない存在なのだということを改めて感じました。


 さて、あなたはきょう幸せを実感しておられますか。

 それともため息をついて、あ~あ、しんどいつらいと思っておられますか。

 人は落ち込んでいるときには自己憐憫に陥ります。人をうらやむのです。

 人と自分を比べてあの人はいいな、
 あれを持っていて私にはないああいう才能があって。
 あの人は恵まれているからいいよな。
 それに比べて私は……。

 マイナス思考がどんどん発展して止まることがありません。
 でも、よくよく考えてみるとおかしなことです。

 道行く人が、あるいは、友人など周囲の誰かが幸せにあふれていて、神さまの子どもであるあなたがなにも持たない人のようにみじめな気持ちでうなだれているなんて。

 あなたは主のもの、神さまに選ばれ救われたもの、神さまの子どもなのです。奴隷ではなく子としての身分が与えられたのです。天のあらゆる財産を相続する権利を正式に持っています。

「あなたがたは人を奴隷として再び恐れに陥れる霊ではなく、神の子とする霊を受けたのです。この霊によってわたしたちは、『アッバ、父よ』と呼ぶのです」(ローマ 8:15 )

 いつでも順風満帆ではないでしょう。
 それでも忘れないでください。

 あなたはみじめな存在ではありません。
 
 あなたは愛されています。
 
 あなたは幸せな人です。

 神さまに選ばれ救われたのですから。神の独り子という、とてつもない身代金を支払われた尊い存在なのですから!

(メールマガジン20170928「まな・Toyonaka」より)

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