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戦争がすぐそこに③ 沖縄のいま

戦争がすぐそこに③ 沖縄のいま

ジャイアントラビット、ベンケイソウ科・カランコエ属

*1週間空きましたが、最終回です。

 フィールドワークを終え、「世界宗教者会議」が始まりました。タイムアウトで半日しか出席できなかったのですが、特に印象深かったのが「沖縄のいま~平和を志向する~」という知念優幸さんの発題でした。大学生の知念さんは、若い人たちが沖縄の歴史と平和について考えることができるように日本全国行脚をしておられます。

 沖縄はそもそも琉球王国という独立国でした。独自の文化、言語をもつ誇り高い国でした。「うちなーぐち」と言われる言葉は、本土の私たちが聞いても全く理解できません。それだけユニークな文化を持っていたのです。ところが明治政府の廃藩置県により、日本の中に組み入れられました。日本の一部にはなりましたが、同等ではなく、劣等民族として差別されてきました。太平洋戦争で沖縄は唯一、地上戦の戦場となり、実に沖縄県民の4人に1人がいのちを奪われました。
 日本が敗戦したとき、今度は沖縄をアメリカに差し出したのです。1972年にアメリカから「返還」されましたが、今も日本の国土のわずか6%の沖縄には、実に基地の73%が集中しています。犠牲になった沖縄の人たちへの真摯な謝罪、和解もないまま、今も住民は占領下で苦しんでいるのです。

 沖縄で今、一番大きな話題は、辺野古への基地移設問題です。反対運動をする住民への圧力は次第に強まり、ついには座り込みをしている場所に先が鋭利な突起のある鉄板が設置されました。万一ここで衝突して転んだりしたら大けがになります。国民を守るはずの警察、国家がアメリカを守り、国民にはけがをさせる。こんな国は決して平和ではないと知念さんは言います。
 「平和とは人間の過ちを決して繰り返さないこと。それを子どもたちに伝えていること」と、知念さんの出会ったドイツの青年は語ったそうです。負の歴史を直視しなければ、教えていかなければ、同じ愚かさを繰り返すことになります。

「若者を歩むべき道の初めに教育せよ。年老いてもそこからそれることがないであろう」(箴言22:6)

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コメント

  • 知念さんのところの投稿拝見しました。

    沖縄に世界の目を向けさせる計画をしていますが、私はまったくの一匹ねこです。それぞれが、得意分野でどこかに収斂して根っこを絶つことができればと思ってます。ご友人にお伝えいただければ幸いです。
    https://docs.google.com/file/d/0B2l-wWKAHcquZnZjalE4MGQ1VGM/edit?pli=1


  • Re: 知念さんのところの投稿拝見しました。

    渡辺日出男さま
    コメントありがとうございました。沖縄の人たちが平和を実感できない限り、日本は平和ではないですね。はい、それぞれのできることを、していければいいですね。



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