信仰の遺産
信仰の遺産
定期総会が終了しました。全国から約150名の牧師・長老、女性会代表が集まって、3日間カンヅメになっての会議でした。全般に感じたことは、教会全体が弱っているということです。
被災地からの牧師、また直接被災はしていなくても震災の影響を受けた関東の牧師、長老の貴重な話を聞くことができました。
福島の郡山伝道所の先生は、原発から50キロしか離れていないところで伝道されており、県内での移転を考えて物件を探しておられます。しかし、町ごとの移転などすでに自治体が抑えた物件が多く、とても個人では探すのが不可能な状況だということです。祈りに覚えたいと思います。
関東の諸教会でも、留学生や駐在員などの多くが本国へ帰国し、経済的にもガタガタになったところもあります。ある先生が「震災で地が揺れただけでなく、これからどうするのかと信仰が問われて揺さぶられているんだ」とおっしゃいました。
財政難が続いており、明るいニュースが少ないようでしたが、いくつかの小さな進展もありました。考えてみると、女性牧師・長老が承認されたのが1978年、私たちの教会が創立されるほんの2年前のことです。規則や制度というものは、時代によって変化していくものですし、世代交代も当然、起こってきます。
けれども、私たちの信仰の根幹は揺れ動かないように、2000年のキリスト教の歴史、103年のKCCJの歴史で培われた信仰の遺産をしっかりと次の世代に手渡す教会でありたいと願います。
「また、あなたがたのために天に蓄えられている、朽ちず、汚れず、しぼまない財産を受け継ぐ者としてくださいました。」(Ⅰペト1:4)
Tweet