ひこばえ④東北研修ツアーを終えて
ひこばえ④東北研修ツアーを終えて
最終日、4日目はすべてのプログラムを終え、リラックスした気持ちで山形県天童市の名物、さくらんぼ狩りを楽しみ、仙台に戻って牛タンをお昼にいただきました。車中でマイクを回して、一言ずつ感想を述べました。印象に残ったのが、「かえって私が慰められた」というものでした。
最初は被災地で何かしたい、という意欲満々でエプロンや軍手を準備して来た方もあります。しかし、今回の目的は視察し対話し現状を知るというものでしたので、そういう方にはもの足りなかったかもしれません。また、被災地に行く、イコール「瓦礫撤去」「泥掻き」のイメージなのか、「お前が行って役に立つのか」と家族に言われた方もおられます。
確かに私たちは無力です。わずか数日間で何ができるでしょうか。かえって被災された方々がこちらを気遣い、ねぎらってくださりもてなしてくださいました。
しかし、それでいいのだと思います。何もできないけれど、遠くから来てくれた、そのことがほんの小さな慰めを与えることができました。そして、被災された方々の懸命に生きる姿が私たちの励ましとなりました。人は弱いかもしれないけれど、神さまから与えられた生きる力があります。相互に支え合っています。
最後にタイトルの「ひこばえ」が気になった方もおられるでしょう。3日目、山形教会での水曜礼拝の女性会総務によるメッセージが下記のみことばでした。
「ひこばえ(蘖)」とは、木の切り株から生えて来る若い芽のこと。神殿が崩壊し国が滅んで絶望に見えたイスラエルに、主はダビデのすえとしてイエスを与えてくださり、そのいのちが今、私たちに受け継がれています。
被災地は地震と放射能で絶望に見えるかもしれません。希望が見いだせないように思ってしまうかもしれません。しかし、主は死んだような切り株から新しいいのちを与えてくださる方です。主にあって希望を持ち、ともに祈り続けたいと思います。
「わたし、イエスは使いを遣わし、諸教会のために以上のことをあなたがたに証しした。わたしは、ダビデのひこばえ、その一族、輝く明けの明星である。」(黙示録22:16)
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