ゴスペル落語会
ゴスペル落語会
6月21日に大阪クリスチャンセンターで日本初の「ゴスペル落語会」が開かれました。ことの起こりは一昨年、露のききょうさんと出会ったことにさかのぼります。
ききょうさんは、晩年にクリスチャンとなられて「福音落語」を演じられた故・露の五郎兵衛師匠の娘さんで、女優をされるかたわら師匠から手ほどきをうけ、福音落語を継承されています。
五郎兵衛師匠のお名前を天満天神繁昌亭で見るだけでは物足りず、興味津々でメールをしたところ、ききょうさんも落語をする牧師ということで私に興味をもってくださいました。またおかみさん(ききょうさんのお母様)からも「落語がんばってください」というお手紙までいただきました。
こんな風にいろいろな出会いを経て、ききょうさんは師匠から受け継いだ福音落語を何とかもっと知ってもらえないかと、今回の企画を思いつかれたのです。ききょうさんと腹話術の花島二郎さんはプロですが、あとの3名はアマチュアで、本来ならチケット代金(木戸銭)をいただけるような者ではありません。出演させてもらえるだけで光栄だと喜んでおりました。
そのうちの一人から、この催しが少しでも福音を伝える機会になるように、毎日同じ時間に祈ろうという提案があり、それぞれに祈って待ち望んできました。それにしてもいったいどれほどの人が来てくれるんだろうか、まあ何とか100人ぐらいは来てくれるんじゃないかとドキドキしながら準備をしていました。
蓋を開けてみると、早い時間からお客様が並び、220名もの来場者があったのです!ちなみに会場は300名収容なので、かなりの入りで舞台から見てびっくり。出演者も宣伝とチケット販売に努力しましたが、クリスチャンセンターへの問い合わせが非常に多かったそうです。
ききょうさんの行動力、企画力、またネットワークの賜物も非常に大きいのですが、何より受け継いだ福音落語を盛んにしていきたいという情熱に主が応えてくださったのだと思います。
まだまだ入口に立ったばかりなので、古典の勉強を続けながら、私もそろそろ福音落語の脚本に挑戦してみようかと考えている今日このごろです。
「ところで、信じたことのない方を、どうして呼び求められよう。聞いたことのない方を、どうして信じられよう。また、宣べ伝える人がなければ、どうして聞くことができよう。遣わされないで、どうして宣べ伝えることができよう。「良い知らせを伝える者の足は、なんと美しいことか」と書いてあるとおりです」(ローマ10:14-15)
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