2011-06-12
2011-06-12
よき伝統
「花の日」の礼拝のお手伝いに、関西学院中学部のチャペルに久々にお邪魔しました。大学院在籍中、教育実習でお世話になった懐かしい思い出のつまった学校です。
「花の日」は1856年に米国のレオナルド牧師が少年少女への宗教教育を強調するために6月の第2日曜日に特別礼拝を行ったのが由来とされています。今でも多くの教会や学校で子どもたちが花を持ち寄り、病院や消防署、交番、老人施設などに感謝とともに花を届ける行事が行われています。
中学部では各自が家庭から花を持ち寄った花を飾って礼拝を守り、昼休みに生徒が慣れない手つきで大きな花束に作り直し、放課後、様々な所に届けます。特に亡くなった生徒や職員の家庭では、毎年生徒が届ける花に心慰められていることでしょう。
もう一つ、数年ぶりにチャペルに出て感動したことは、讃美歌の声の大きさでした。以前聴いたときは緊張していたせいか、驚く余裕がなかったのですが、改めて聴いてみると、男子中学生がチャペル全体に響き渡る大声で歌っているのはすごいことです。「讃美歌は大きな声で」というよい伝統が育っているようで、先輩に倣って新入生も自然に声が出るようになるのだそうです。
私たちの教会には、皆さんの家庭や職場には、皆さんの周囲には、よき伝統があるでしょうか?
もしそれがよいものであれば、受け継いで守ること、もしそれが人を不愉快にするような悪しきものであれば、それをなくし、新しいよい統を作るのは、私たちの役目ではないでしょうか。
「あなた自身、良い行いの模範となりなさい。教えるときには、清廉で品位を保ち、非難の余地のない健全な言葉を語りなさい」(テトス2:6-8)